エクレ エニシ(Ècle.enishi)@四ツ橋
今モダンメキシカンが料理界を席巻しているそうで。東京なら広尾にあるのかー次の出張の時にでも行くかー、と思っていたら今月のmeetsに当店が載ってるじゃないですか。ということで、秒で訪問してみました。
カトラリーのセッティングから感度高し。
曰んや店内をや。垢抜け方が新店のそれではない。
ディナーメニューはこんな感じです。4,800+taxでコースも有り。非常にユーザーフレンドリーです。
ヴァンムスーでスタート。
紫キャベツとローストウォールナッツのメキシカンマリネとトルティーヤ。マリネは当初普通のマリネ味かと思わせつつ、ジワっと後から辛味が追っかけてくる構成です。
トルティーヤは竹炭、ビーツ、緑茶をそれぞれ混ぜ込んでいるとのこと。色目鮮やかなだけでなく、きちんと美味しいです。トウモロコシの粉はメキシコから取り寄せ、また配合も混ぜるものによって変えているという拘りよう。2種のソースをお好みで。
ヴァンムスーが蒸発してしまったので、マルヴァジアを。グラスで500円と気前の良い価格。
旬の海鮮とイクラののセビーチェ。これまた映える絵面です。
フタを開けると溢れんばかりのホタテとイクラ、野菜はトマトとズッキーニ。ステレオタイプなセビーチェの直線的な辛味酸味ではなく、オレンジの風味を感じる優しい味付けです。
次のフォアグラに合わせて、ヴァンムスーに戻ります。
フォアグラと旬のフルーツのタコス。冷製的なものを想像してましたが、フォアグラは火入れしてあります。
イロモノ感がありますが、食べてみると普通に美味しいです。トルティーヤの意義があるのかと思っていましたが、いわゆるガレットやクレープ生地的なものを想定すれば全然アリな事に気付きました。値段を考えるとフォアグラの質も良好です。
少し食べ足りなかったので、ecle風モレのハーフを追加で。なんでもメキシコ風の煮込み料理をモレと言うそうな。この日は鴨をトマトで煮込んだものに、チレとトマトのソースを添えて。
いやぁ、思った以上に美味しかったです。モダンフレンチとエスニックやスパイス料理のいいとこ取り的な印象を受けました。
写真映えするプレゼンと、辛味や香辛料の刺激からくる一種のキャッチーさ。そこに適切な技術が加われば、そりゃ流行るでしょうといった感じです。
店内の雰囲気もよく、おひとりさまからデート、ちょっとした合コン、ママ友とのブランチ会と多様な利用シーンで使えると思います。
課題というと大げさですが、アルコールとのペアリングはもっと詰められそうな気がします。現地のモダンメキシカンの名店で出されるような尖ったペアリングとまでは言いませんが、「おっ!」っと思える提案があると嬉しいなぁ、と感じました。
何はともあれ、まずは経験してみないことには始まりません。勉強になりました。次はコースで!
Écle.enishi (メキシコ料理 / 西大橋駅、四ツ橋駅、心斎橋駅)
夜総合点★★★☆☆ 3.8