底辺経理屋の食べ飲み備忘録

しがない経理屋の外食備忘録です。

アルノー・ラエール@広尾

アルノー・ラエール。MOF受賞者かつルレ・デセール会員であり、フランスのパティシエ界の重鎮のひとり。パリに行った時に頂いたケーキが凄く美味しくて、次に行った時も絶対食べようと強く心に刻んでおりました。

パリに行かなくても、東京で食べられるってよ。広尾に海外初出店してたそうな、知らんかった。いえーい。例によって出張の帰りに。

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ちなみに、当店から歩いて10秒のところにフレンチ冷食のピカールもあります。この一角だけ謎にフランスの植民地化しています。

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ピカールのキッシュを保冷剤がわりに保冷バッグの下に敷き詰め、新幹線で大阪まで大事に持って帰ってきました。すっごく気を使った。こんなに辛い帰路は初めてだ。

 

無事に帰り着いたのでご開帳。左からフロマージュ・アグリューム、タルトレット・シトロン。
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フロマージュ・アグリュームはいわゆるチーズケーキなんですが、これがビックリするほど美味しかった。チーズケーキ部分、オレンジソース部分各々のレベルも相当高いのですが、何よりバランスこそが本品の真骨頂。一緒に口に放り込んだ時が一番美味しいです。それほど期待していなかっただけに、一口目は想定外の美味さに震えた。

タルトレット・シトロンはパリで感激したケーキ。メレンゲにもレモンが効いててギュッと酸っぱくておいしい。酸味への思い切りにフランス菓子らしさを感じます。美化された記憶にきっちりキャッチアップするってすごいと思うの。抜群。

 

トゥールーズロートレック。当店のスペシャリテとの事。
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確かにチョコレートの風味が豊か。しっかり食べきれるさじ加減も優秀です。ただ当店じゃないと駄目だ!と思えるほどの差異を正直感じられなかったのも事実。駄舌の私にこういうケーキを食べさせては駄目なのかも知れない。

 

ガトーの類も少し。これはケークシトロン。タルトレットシトロンとは論調が異なり、穏やかな酸味とやさしい甘さ。レモン系でここまで方向性が違うのも面白い。
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ヴィエノワズリーもおいしいです。馬鹿みたいにバターバターさせるんじゃなくて、あくまでバランスを重視した仕上がり。お値段もケーキやショコラと比較すると、いいもん使っている割にかなりリーズナブルな印象。
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結論。アゲアゲでいった期待値に見合う完成度。しばらくウチへの出張土産はここ固定にしようかな。ぜひ関西にも店舗を出してほしい。

 

 ちなみにパリで食べたタルトシトロンはこれ。訪れたときは日本人の店員さんもいました。彼女が薦めてくれたシトロンの隣にあるライチのケーキも美味しかったなー。

古い記憶なので精度はアレですが、ほぼこの時のイメージ通りだったので、現地で気に入った人が広尾の店でがっかりする事は無いのでは。

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アルノー・ラエール 広尾本店ケーキ / 広尾駅恵比寿駅
夜総合点★★★★ 4.0