365日@代々木上原
今東京で最も勢いのあるパン屋では無いでしょうか。賛否両論を巻き起こしつつも、圧倒的な人気を誇る当店。箱根ハイアットリージェンシーのシェフズテーブル「BERCE」でも当店のパンを出しているとの記事を読み、興味を持ったので伺ってみました。
最近では日本橋に支店「365日と日本橋」もオープンしましたが、仕事終わりに行っても売り切れで全然買えません。こちらの本店はそちらと比べると幾分かマシでしょうか。
オープン直後に伺いました。以外とこじんまりとした店舗です。
店内に入ると、たくさんのパンが出迎えてくれます。大阪からわざわざ来ているので値段は気にしませんが、全体的にかなり高めの印象。
東京で朝から自由に動ける日なんてあまり無い事もあり、袋いっぱいに買って帰りました。あ、行ったのはかなり前なので、今とは大分ラインナップが変わっているかもしれないです。
まずは「ハタケ」から。柔らかいパンに赤味噌ソースを乗せ、たっぷりの葉野菜を盛って焼き上げたもの。ビジュアルは満点ですが美味しいかと聞かれると、ソコソコくらいかなー。ただ、個性的でコンセプトがハッキリしているので、納得感はある感じです。
スペシャリテの１つである「クロッカンショコラ」ブリオッシュ生地の中にガナッシュクリームと粒チョコ。確かに美味しいんですが、図抜けたなものは無いかなー。これで税込300円を超えてくるのはちょっと高い印象。
「100%=ソンブルサン」モチモチっとした食感の食事パン。心地よい弾力とともに鼻に小麦の香りが抜けていくのが素晴らしい。これだけで永遠に食べられるやつです。本当に美味しかった。
クロワッサンとあんぱん。これらは順当にクロワッサンとあんぱんでした。わざわざ当店で買う必要は無いかなー。
半分こにした後で慌てて撮った「ジャンボン フロマージュ」実はこれ二個目で、一個目は買った直後に朝食として食べてます。あまりに美味しかったので追加で買ってしまいました。
ただ、時間が経つと食味が落ちるなー、というのが正直な感想。購入直後はパン・ハム・チーズがしっかり主張しながら、「こんな高いところでバランス取れるもんなの！？」と感じるくらいの水準でバランスしている印象でした。時間が経ったことによりバランスそのものは崩れなかったものの、それぞれの風味が凡庸なところまで落ちてしまった感じです。ただし、これは完全にこちらの問題。すぐ食べるなら、これ以上のジャンボンフロマージュを私は知りません。
以外とパンによって感想がバラける結果に。ソンブルサンやジャンボンフロマージュに見られるように、食事パンのクオリティは目を見張るものがあります。
その一方で、スペシャリテ的なものは中の上な印象。コンセプト先行で味は見た目を超えてくれない印象です。ただ、こちらはこちらで「きちんとしたコンセプトのパンを理解して食べる」という経験的には意味のあるパン達で、そういう意味では全体として店づくりが上手いなー、と感じます。もし行かれる事があれば、見目麗しいスペシャリテだけで無く、是非食事パンも買ってみて下さい。
