エチョラ@本町
バスク料理が好きです。なので、勿論当店の事も好きです。この日はランチコースで。
まずはピンチョス2種でスタート。
少し追加料金がかかりましたが、選べる前菜はズワイガニのグラタンを選択。バスクの人はカニ好きらしく、カニのグラタンやタルトはどこのバルでも定番のメニュー。当店のそれはほぼカニ身で構成されてて、レストランで食べるに相応しい非常に贅沢な一皿。
嫁様はカツオを。美しい一皿。一口貰いましたが非常にクリーンな味わいで非常に良かったです。
ここでお米が出てきます。お米料理は全員共通で栗のアロス。出汁の旨みが強烈で、立派な酒の肴です。
水のグラスにあしらわれたラウブル(バスク十字)が可愛らしい。そうそう、当店グラスワインの選択肢も豊富で、ソムリエールさんにお願いすれば料理に合わせていろいろと選択肢を提示してくれます。
メインはガリシア豚の炭火焼。シンプルですが、どうやっても家では出来ない火入れ。皿に残った油分までパンで拭って食べました。
嫁さんはスズキのドノスティア風で。結構なポーションながらも調理の妙でサクサク食べ進められたそうです。
デザートはソルベと小菓子の盛り合わせ。これだけの内容のものを食べて2,700円(自分はカニ食べたので3,000円)はどう考えても安すぎると思います。
別日のディナーも。夏の訪問。アラカルトで。
この鮎のナヴァラ風が絶品でした。個人的にあまり鮎を好まないのですが、これは旨味が爆発しててがっつり心を掴まれました。
腹に生ハムが詰められてて、これが凄くいい仕事をするんです。
タコはミキュイな火入れ。なんとフォトジェニックな皿でしょうか。
季節ものなのでハモも。頼んでおきながら何ですが、ハモもあまり好きじゃ無いんですよね。この皿も美味しいのは美味しいのですが、鮎ほど価値観を揺さぶってはくれませんでした。
メインは羊(写真は取り分け前)炭焼台で丁寧に火入れされたそれは、とてもとても良いものであった事をご報告いたします。
また違う日のランチ。今は今は亡き千円ランチです(対面の姉妹店ではやっているそうです)これも夏ですね。
スイカのガスパチョ。ビッと酸と辛さが効いててかなり美味しかった。千円ランチのスープのクオリティでは無い。
メインは羊。この日は午後から仕事だったので赤ワインが飲めず、血の涙を流す。
追加料金のコーヒーは飲まないけど、追加料金のデザートは食べる男。
大阪バスク料理の先駆者、未だ健在どころか絶えず進化中です。茶屋町に今度はカタルーニャ料理専門店もオープン。ありがちなイノベーティブ方面とは距離を置きつつも、「スペイン料理の最前線」を正しく伝え続ける姿勢には感服します。
コスパ抜群のランチ、技巧を尽くしたディナーどちらともおススメ。是非是非。