居酒屋 aioi@松虫
天王寺駅や阿倍野駅からは大分離れますが、松虫界隈はいいお店が結構あります。当店、元々は寿司屋さんだったところをお孫さんとお母さんが引き継ぎ、今はおばんざいを中心とした居酒屋として営業されています。
まずはよなよなエールを貰います。キリンの流通網に乗っていて比較的扱いやすいはずなんですが、天王寺界隈では意外と飲めるところが少ない。
お通しは10種類程度あるおばんざいから一品選びます。という事で、とりあえずポテサラをお願いしました。おばんざいは追加で頼むことも出来、しかも2皿350円と非常に良心的。
ところで当店のポテサラは個人的に必食だと思っています。ソーセージの燻香とブラックペッパーが効いた、酒飲みのためのポテサラです。
日本酒の品揃えが充実。壁にはラインナップの一つ一つにコメントを書いてくれているので、選ぶ側もじっくり考えられます。1合でのオーダーだけでなく好きな2銘柄を半量ずつ選ぶことも出来、お値段も変わらずという心優しい仕様。
特にこの日は面白いお酒が多かった気がします。まずは広島酒セットを。ん、Exchange?
そう、ただの広島縛りでは無いのです。「雨後の月」と「賀茂金秀」がお互いの酵母を交換して作った酒だそうです。ラベルもファンキー。
鮎の塩焼きがあったので貰いました。400円とは思えない立派なお姿。
続いて、空豆と椎茸。上に添えられている塩はウユニ塩湖のもの。なんでもお兄さん、お店をお母さんに三週間ほど任せて南米に行かれてたそうで。
引き続き日本酒を。平成をしのんで。「渡辺あさ」は20年前のお酒。1999年といえば地域振興券、ブッチホン、だんご3兄弟の年ですよ。
熟成された日本酒特有の紹興酒くささはあるものの、味は円熟そのもの。酸も甘みもかなりあるはずなんですが、一つも暴れることなく纏まっていて凄いなぁ。月日は人も酒も丸くするんですね。
一転して「手取川 平成の栞」は新鮮で軽やかな味わいでした。
おばんざいを追加で。うずらの煮卵は気前のいい量、最後は生姜の佃煮で先の熟成酒をチビチビと。
〆てお会計は3,300円。うーん、相変わらず驚くべきコスパ。また来ます、ごちそうさまでした!